SHUJITSU DIARY就実ダイアリー

【学校行事】みんなの未来と心を守る -情報モラル×人権について学ぶ-

11月11日(火),4~6年生を対象に「情報モラル教室」を実施しました。今回,講師として,岡山県青少年健全育成促進アドバイザーや人権教育推進委員として幅広く活動されている,株式会社Compalletの桐野志摩美先生にご来校いただきました。桐野先生からは,iPadやSNSを使ううえで大切にすべきマナーや人権意識についてお話しいただきました。

近年,生成AIが急速に普及する中で,「フェイクニュースやフェイク画像・動画をどのように見分けるか」という点も難しい時代になっています。子供たちは,先生のお話に真剣に耳を傾けながら,自分たちの生活とつながる具体的な事例を自分ごととしてとらえ,深く学んでいました。

本校では,日常の学習や生活の中で「iPadも文房具のひとつ」という視点で活用しています。今回の授業を通して日常の使い方を見直すことの大切さを改めて学ぶことができました。また,SNSやチャットなど文字でのやり取りでは,誤解が生まれやすく注意が必要であること,相手を傷つけない伝え方や言葉の選び方など,「人権を守る」「よりよいコミュニケーションとは何か」という視点についても,一人ひとりが考える良いきっかけとなりました。

全体で意見を共有し,振り返りを行う場面では,「うっかり書いた一言が相手を悲しませることもある」「正しい情報を見極める力をつけたい」「SNS上だけでなく,対面でもうわさ話をしたり,広めたりしたくない」といった声が多く聞かれました。

今後,情報を正しく読み取り活用する活用力に加え,自ら考えて行動する主体性や他者への思いやりをもって関わる協働とふりかえりの力が育まれていくことを願っています。ICTを“使う”だけでなく,“どう使うか”を考える。子供たちは,これからの社会を生きるうえで欠かせない情報モラルについて,自分ごととして捉え直す時間となりました。本校が大切にしている「創造×探究で未来をつくる」という理念のも,素晴らしい学びの時間となりました。