SHUJITSU DIARY就実ダイアリー
ニューヨーク国際書道展2025秋冬入選
この度、ニューヨーク国際書道展2025秋冬において本校の教員である古田寛子先生の作品が、見事入選いたしました。
作品名は、「破壊To(と)再生」です。どのような想いでこの作品をつくられたのか、古田先生にインタビューしてきました。
古田先生は、「色々なものが、一旦壊れても、その中から生まれ変わる、未来に向かって希望を持って再生していく」というイメージを根幹として作品をつくられたそうです。
この「破壊To再生」のサイクルという概念が、非常に大きなスケールで捉えれば「最終的には世界平和とかに繋がっていく」と考えていらっしゃるそうです。
作品には、小さな文字が多数書き込まれており、これらの文字は、古田先生がポジティブな意味合いを込めて選んだ希望の言葉で構成されています。
iPadなどを用いてインターネット上の情報から得たのではなく、頭の中に自然に浮かんだものを選んだそうです。
「涙」のような一見ネガティブに思える言葉も、「前向きな意味で捉えて載せています」とおっしゃっており、あらゆる事象に希望を見出すという作品のテーマと一貫しています。

今回、ニューヨークの展覧会に出品されるは,こちらの作品「春嵐(しゅんらい)」です。
この作品は、背景が黒で「強烈な」印象を与えた前作「破壊To再生」とは対照的な作品として制作されました。
その目的は、「温かみを帯びたほんわかするような春らしいもの」を表現することにあったそうです。
また、この作品には、一見しただけでは分からない深い意味が込められています。それは、古田先生が嵐のファンであるという背景に由来し、 背景に描かれた小さな花びらは、嵐の楽曲を漢字で表現しています。具体的な例として、楽曲「Love so sweet」を「甘い」という漢字で表現するなど、独創的な解釈でビジュアル化されています。
古田先生にとって初めての海外展示であり、国籍を問わず世界の多くの人々にこの作品の思いが届くことに期待をされていました。

