SHUJITSU DIARY就実ダイアリー

【5年生】書道体験 ~印作り~


6月18日(火)の午後,愛石印社の久保田桂岳先生と助講師の先生方にお越しいただき,書道体験を行いました。
就実小学校の書道体験では,書道用具を使って字を書くだけではなく,一つひとつの道具の大切さや歴史,意味なども含めたお話を
毎年分かりやすく丁寧にしていただいています。

最初に,久保田先生から「印は何のためにあるのだろうか」というお話をしていただきました。
先生のお話を聞いた後,印がある書とない書を実際に目で見て比べてみることで,印の大切さを実感することができたようです。
子供たちの名前の中にある漢字の中には,中国にはない漢字があることも知り,子供たちはとても驚いていました。
印は,自分の名前から文字をとったもので,世界に一つだけのオリジナルの印です。
試し彫りをしてみることで,印を彫ることは想像以上に集中力が必要であることを実感したようでした。
いよいよ自分の印を彫る段階になると,子供たちは皆,目の前の印を慎重に彫っていくことに集中し,そのまなざしは真剣そのものでした。

子供たちは,世界に一つだけの印を作り上げたことに達成感を感じながら,来年の卒業制作で再びこの印を押すことを楽しみに今日の活動を終えました。
この印は,来年度,小学校生活6カ年の集大成となる卒業制作に使用します。
子供たちのこれまでの成長の歴史と共に刻まれた,大切な大切な自分だけの印。
来年度の卒業制作でどのような作品が出来上がるのか,そして一人ひとりの1年後の成長がとても楽しみです。